私たちは忙しすぎます。
ほほえみを交わすひまさえありません。
ほほえみ
ふれあいを
忘れた人がいます。
これはとても大きな貧困です。
多くの人は病んでいます。
自分がまったく愛されていない
関心をもってもらえない
いなくてもいい人間なのだと…
人間にとって
いちばんひどい病気は
誰からも必要とされていないと
感じることです。
人は一切れのパンではなく
愛に、小さなほほえみに
飢えているのです。
誰からも受け入れられず
誰からも愛されず
必要とされないという悲しみ
これこそ本当の飢えなのです。
愛を与え
愛を受けることを知らない人は
貧しい人のなかでも、もっとも貧しい人です。
愛はまず家庭から始まるのです。
愛は家庭に住まうものです。
こどもたちは
家庭のなかに愛やほほえみを
見つけることができません。
こどもたちはさびしすぎるのです。
さびしさをまぎらすために
外へさがし求めにゆくのです。
あなたは
この世にのぞまれて生まれてきた
大切な人
あなたが何であり
どこの国に人であろうと
金持ちであろうと
貧乏であろうと
それは問題ではありません。
あなたは
同じ神様がおつくりになった
同じ神様のこどもです。
傲慢でぶっきらぼうで
利己的になるのは
いともたやすいことです。
でも私たちは
もっと素晴しいことのために
つくられているのです。
無理なことを
どうこう思い悩むのは
無駄なことです。
できないことは
神様がお望みでないのだと
思いなさい。
大切なのは
どれだけたくさんのことをしたかではなく
どれだけ心をこめたかです。
私たちのすることは
大海のたった一滴の水に
すぎないのかもしれません。
でも
その一滴の水があつまって
大海となるのです。
貧困をつくるのは神ではなく
私たち人間です。
私たちが
分かちあわないからです。
まずは知り合うこと
知り合えば
互いに愛し合うようになるでしょう。
支えあうようになるでしょう。
もし本当に愛したいと願うなら
許すことを知らなければなりません。
(マザー・テレサ)